若く見えますね、と言われるのは歳を取った証拠

このごろ「若く見えますよ」と言われるようになり、がっくりきています。

「若く見えます」と言われるのは、「歳よりだ」という前提があってのこと。だって、若者に「若く見えますね」と褒める人はいないでしょう。

この間も、ニューヨーク市で初対面の若い作家(29歳男性)と普通の会話をしている途中でいきなり「何年結婚しているの?」とたずねられ、「ええっと18年かな」と答えたら「ええ~っ!そんなに長く。そんな歳には見えないよ」と大げさに驚くのでちょっと気をよくしたら「42歳くらいかと思った」ですって。この間も久々に会った友人から「ずっと変わらないわね」と言われ、「そお?でも歳とったわよ」と謙遜したら、「41、2歳にしか見えないわ」と言われてがっくり。

娘が「7、8歳若く見られてどこが悪い?」と理解してくれないので、「私は21歳のときにヨーロッパで12歳以下だと誤解されて警察官から風船をもらい、博物館にただで入場できたのよ!35歳のときには未成年と思われてパブでアルコールの注文を断られたの!誤解の差がこれだけ縮まったということは、歳を取る速度が上がったってことじゃないの」と現状の深刻性を説明しました。でも、同情も理解もされませんでしたね。彼女がこの年齢になってみないとこの気持ちはわからないでしょう。

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