アメリカでは50歳の誕生日をけっこう盛大に祝います。
伴侶のために遠くから昔の友人を呼び寄せてサプライズパーティをしたり、ダンスパーティをしたり、ケータリングをしたり、といった感じです。
私はもう2年前に通り過ぎてしまったし、特別なことはしなかったのですが、そういう「お年頃」ですから招待状はやってきます。ちょっとした試みにはもう驚かないのですが、最近招待された誕生日イベントには驚きました。
なんと、夜のパーティに先立って、日中に「デカスロン」をするというのです。
アメリカでは50歳の誕生日をけっこう盛大に祝います。
伴侶のために遠くから昔の友人を呼び寄せてサプライズパーティをしたり、ダンスパーティをしたり、ケータリングをしたり、といった感じです。
私はもう2年前に通り過ぎてしまったし、特別なことはしなかったのですが、そういう「お年頃」ですから招待状はやってきます。ちょっとした試みにはもう驚かないのですが、最近招待された誕生日イベントには驚きました。
なんと、夜のパーティに先立って、日中に「デカスロン」をするというのです。
毎年春になると、冬の間閉じているナンタケット島の別荘に掃除やペンキ塗り、修理のために来るのですが、今年はちょうどDaffodil Festivalの週末と重なってしまいました。ナンタケット島名物のDaffodil estivalは、水仙の花をテーマにしたクラシックカーのお祭りです。島の住民、あるいは島に別荘を持つ人が全米から自慢のクラシックカーを持ち寄り、それに飾り付けをしてパレードします。パレードの後は、いろんなテーマでピクニックをするのですが、それもショーのひとつです。観光客が来て混雑するので最近は避けていたのですが、他に来る日がないし、やらねばならぬ雑用はあるし、仕方ありません。
娘の学校が夏休みに入るやいなや(実は1日前)、18年前に購入したナンタケット島のわが家にやってきました。夫は今年出版する2冊の本の執筆と最終校正をそれぞれ終えたところで、私も新刊の初稿を送ったところ。夫は新刊発表のツアーがあるし、私は書き直し、校正が待ち受けているので、嵐の前の静けさ、といったところです。
この内緒の散歩道を公開すると、近所に住んでいる姑の友人が嫌がると思うのですが、日本人の方が押しかけることはないと思うので教えちゃいますね。
Nantucket島の最東端にあるSeasconset(スコンセットと発音します)という可愛らしいビレッジがあります(地図のAの場所です)。捕鯨が盛んで世界で最も裕福だったころには夏の間漁師が滞在する小屋が並んでいた場所でした。
捕鯨がすたれたあとしばし経済的に落ち込んだNantucketですが、ボストンやニューヨーク市のお金持ちの保養地として生返り、漁師の小屋はファッショナブルな夏のコッテージになりました。
Seasconsetゴルフクラブは昔からの住人が優先。どんなにお金持ちでも有名人でも飛び越して会員になれないというもので、かえって羨望の的なのだそうです(私はゴルフをしないのでどっちでもいいのですが)。
そういうことで、現在この村は維持費だけで年に1億円くらいかかる別荘が立ち並ぶ高級地でもあります。
私たちがよく楽しむのは、そのお金持ちの裏庭を突っ切る散歩道です。
彼らの裏庭と海の間にある土地は島の公有地であり、誰にでもアクセスする権利があるのです。そこで、私有物の裏庭に足を踏み入れず、住民の邪魔をしないというエチケットに従うことを条件に散歩をすることができるのです。
最近のオーナーたちはこうして散歩道と裏庭の間に植木の壁を作るようになりました。その気持ち、わかります。
ビーチは公有地なのですが、ビーチへのアクセスは私有なのです。だからこのゲートより先はPrivate.そして、そこから下のビーチを見下ろすとこんな感じ。いくら公有地といっても一番近くのビーチから歩くとけっこうな距離があるので、ほぼプライベートビーチと同じですね。
下はまるで秘密の花園のようなイメージのリンゴの木のトンネルです。
もちろん宣伝はしていないので、この道を知っている人はさほど多くはありません。一番上の写真の道(これは有名)を最後まで行って、そこを右手に入り込むとこの道があります。
この道を訪れるチャンスがあったら、エチケットを守って美しい風景と豪邸(といっても地味にするのがこの島の美感です)の見物を楽しんでみてください。
ハリケーンBillがナンタケット島の南東に接近していて、ビーチは昨夜からClosedしています。観光客は高価なお店やレストランが並ぶ美しい町並みのメインストリートに集中しているのですが、こういうときにビーチに押し寄せるのが島民たちです。
一年中をここで過ごす島民にとって、ファーストフード店もディスカウントショップもなく、映画館さえないというナンタケット島は娯楽に欠ける場所です。でもハリケーンが来るとみんないっせいにサーフィンをするためにビーチに押し寄せます。
サーフィンをしない人はビールや食べ物を持ってきてサーファーウォッチ。
それがハリケーン時の島の最大の娯楽なのです。
ときおりPoliceが来て、波打ち際で泳いでいる人に「出なさい!」と注意しています。
これは今日うちのダンナが撮ったYou Tubeビデオ。人の大きさから波の大きさをご想像できるかと思いますが、肉眼で観るともっとすごいんですよ。流れが速くてどんどん北西のほうに流されてゆくので普通の人にはとっても危険です。
あ、それからこのビーチのすぐ近くにあるファームスタンドとしては目が飛び出るほど高いBartlett’s Farmの信じられないほど美味しいチェリートマトです。一度味わうと「安い!」と感じます。
ここでは風を使った自家発電もやっています。
そういえば、Nantucket島について一度も書いたことがないので簡単にご紹介をしましょう。
Nantucket島はマサチューセッツ州に属していて、大陸から約30マイル(50km)ほど南東にある小さな島です。
Wikipediaにはこんな説明が載っています。
ナンタケット(Nantucket)は、米国のマサチューセッツ州ケープ・コッドの南30マイルに位置する島である。タッカーナック(Tuckernuck)とマスケゲット(Muskeget)という小さな島々と共に、ナンタケット(マサチューセッツ州)の町を構成し、ナンタケット郡(Nantucket County)となっている。ナンタケットの海側の地域はマサチューセッツ州の中で最南端の入植地である。
ナンタケットは観光地であり、有名なリゾート地である。島の人口は、観光客と別荘を持つ人のため、夏の間は約10,000人から50,000人に増える。マサチューセッツ州で地価が最も高い地域がある。
米国国立公園局は、ナンタケットとシアスコンセットの入植地に特別な配慮を示し、島全体を国立歴史地区(National Historic District)に指定している。米国において南北戦争前の構造物が最も集中している地域の一つであるという特色を有する。
形としてはこんな三日月型です(写真の出典はNasa.org)
この島のユニークな歴史を取り入れた小説を書きたいと10年以上前から考えているのですが、なかなかまとまりません。
そんなことを思っていたら、昨年(清水の舞台を飛び降りるつもりで)日本から取りよせた萩尾望都の「バルバラ異界」にナンタケット島が出てきてびっくり。「バルバラ異界」を読んだ方、どこだったか思い出せますか?
Nantucket島の観光ポイントはこのサイトが一番詳しいので、そちらをご覧いただくとして、私たちがほとんどの時間を過ごすのはビーチです。夫と娘がサーフィンをするのでビーチもサーファーが集まるCisco Beachと決まっています。Surfside Beachが一番近いのですが、ここはSurfsideという名前からは皮肉なのですがシーズン中はサーフボード禁止なんです。
ここもけっこうお昼くらいから混雑するので、ここ3日ほどはそこからちょっと東にある通称Fat Ladies’ Beach(かつてビキニ姿のスリムな女性と比較されたくない太めの女性専用のビーチだったとか)に移動しました。
午前9時半くらいだと誰もいません。Fat Ladyでもビキニになれそうです。私はなりませんが….
ここの海は毎日様相が変わります。1、2日目は小さくても読める波でしたが、3日めは大きくないけれどもぐちゃぐちゃの波。いずれの日も上手なサーファーが見向きもしない波で、初心者から中級者たちで混雑していました。そして4日目の今日は1.5~2メートル程度の波で、プロ級の人には物足りないようでしたが初心者には大きすぎるのでけっこう上手な人ばかりが集まっていました。ただし今日の問題は霧。この写真のように世界がぷっつりと消えてしまうような不気味さ。霧の中から突然波が現れたり、サーファーの声が聞こえるのに姿が見えなかったり、ほんと悪夢のような感じです。
サーフィンをしてる娘の写真を撮ったら、まるでナイトビジョンみたいになってしまいました。
私たち夫婦は東京に住んでいた1992年にナンタケット島に小さな家を買い、それ以来自分たちが使わないときには貸し別荘としてレンタルしてきました。これが私たちの家「No Tears」です。
わが家はNashaquissetというコンプレックスの一部で、他の貸し別荘と比較した利点は、まずビーチや町の中心街、スーパー、病院などに近い地利です。そして、共有のテニスコートとプールがあることです。また、毎年メンテナンスをしているので新築とほぼ変わらないクオリティも人気の理由です。
わが家のキッチンは去年レノベーションをしたところで、ガスレンジ/電気オーブンと皿洗い機はBoschで冷蔵庫も新品、唯一オリジナル(古いの)は洗濯機と乾燥機です。ベッドルーム3つに加え、TVルームもソファベッドを使えばベッドルームとして使えます。マスターベッドルームにはキングサイズ・ベッド、2階のゲストルームにはシングルベッドが2つ、小さめのロフトベッドルームにはクイーンサイズ・ベッドが1つあります。クイーンサイズベッドは小さなお子さんが落ちても怪我をしないように低くなっています。テレビ3台、HDTV/ DVR、高速インターネット(Comcast)なども設備しています。レンタル中の問題には、契約しているレンタルエージェントが対応してくれることになっています。
詳細はこちらをご覧ください。
いつもでしたら1年前の秋から翌年の夏の予約がほぼ8割は決まってしまうのですが、わが家のリピーターたちにはウォール街の金融関係者が多く、金融危機の現在はなかなかバケーションのことが考えられないようです。
そこで、私たちは契約しているエージェントの許可を得て大幅にレンタル料を値下げすることにしました。表示価格から20%の割引をいたしますので、レンタルエージェントのCinda Hillに私のBlogで読んだからと伝えてください(基本料金に加えて、Nashaquissetがチャージする公共設備使用料と掃除料金がかかります)
レンタルエージェントと契約していますので、残念ながら直接賃貸のお問い合わせにお答えすることはできません。
サイトか、あるいは下記のエージェントで直接お申し込みください。同じタイプの家が沢山ありますので、混乱を避けるためにも、マネジャーのCinda(シンダと発音します)には、「Yukariの家」あるいは「No Tears」とおっしゃってください。
まだ8月末、9月、10月には空きがあります。
ご迷惑をおかけしますが、またまたレノベーションをしますので2009年度の賃貸は閉め切ることにいたしました。来年は自分たちで使う期間を増やしますので、レンタル期間は7月中旬から8月末までの6週間のみといたします。
エージェント:
Cinda Hill(シンダ・ヒル)
Rental Manager
Nashaquisset Rental Agency
1105 Massachusetts Avenue, #2-F
Cambridge, MA 02138
Telephone: 617-576-9021
Fax: 617-864-7250
Email: nashrent@aol.com
Web: http://www.nashaquisset.com