親子で読んで欲しい「生き方の演習ー若者たちへー」

朝日出版社さんから、「Hope for Japan Fair」用に多くの本をご寄贈いただきました。その中で私が真っ先に手に取ったのがこれ、塩野七生さんの「生き方の演習」です。実は私自身がとても読みたいと思っていたものなので、ついニンマリしてしまいました。

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塩野七生さんはイタリアを舞台にした歴史小説を多く執筆され、ローマ史家としても有名です。でも、彼女の前にこういう人は存在しませんでした。つまり、自分で新しい領域を切り開いた女性です。1937年生まれの女性の生き方が、現在でもこんなに新しく感じるということを、まず今の若者に考えていただきたいです。

この「生き方の演習」は、1998年に著者が行った講演を書籍化したものですが、これが全く古く感じないのです。それどころか、今だからこそ読んでいただきたい知恵が詰まっています。

私が特に親に読んでいただきたいのが、「疑いをもたない秀才はいらない!」と「意味のない受験勉強を追放する法」です。いろんな場所でいろんな人に会ってきた私は、つくづく塩野さんの意見に同意するのです。日本でいわゆる有名大学に入学するためには、テストの点の取り方を勉強するしかありません。そこには疑問を抱く余地がありません。いろんな発想の元になる好奇心が生まれにくくなります。

最近読んだマイクロソフト共同創業者ポール・アレンの自伝Idea Manで知ったことですが、ビル・ゲイツが13才からハーバード大学に合格するまでの5年くらいの間何を一生懸命していたかというと、コンピューターのコード書きとそれを商売にすることです。こちらの高校生は、裕福な家庭の子供でも自分のお小遣いは自分で稼ぐことになっています。有名な弁護士を父に持つゲイツも、ちゃんと最低賃金でコード書きの仕事をしたりしていたのです。日本の秀才たちが塾に通ってテストの点の取り方を勉強している間に、ゲイツは自分の好奇心を満たすことばっかりやっていたのです(ウォータースキーとかそういう遊びもちゃんとやっていたようですが)から、いかに受験勉強が若い頭脳にとって非生産的なものかがご想像できるかと思います。

私の夫は、アポロ計画のコレクターとして米国内でもけっこう有名になりつつあるのですが、昔から好奇心のかたまりです。以前は「無駄な遊びにばかりお金と時間を使って〜」と内心腹立たしく思うこともあったのですが、次第にそれらの遊びのおかげで彼の仕事が素晴らしいものになっているのだということを悟りました。好奇心や教養は決して無駄ではないのです。

それらのことも踏まえて読むと、この薄い本の重みが増しますよ。

 

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