日本に必要なのは、極端な「反原発派」や「原発推進派」ではなく、オープンな対話である。そのためにも観て欲しいドキュメンタリー 『パンドラの約束』

Radio_bikiniロバート・ストーン監督は、核実験の恐ろしさを世にしらしめたドキュメンタリー映画『Radio Bikini(ラジオ・ビキニ)』の監督です。

解説がひとことも入らないこのドキュメンタリー映画は、映像の組み合わせだけでアメリカの核実験の脳天気さと、人道に外れた行い、そして放射能の危険を観る者に伝えます。

観客の頭をガツンと殴るような問題定義をしたこの映画は、アカデミー賞の候補にもなりました。監督のサイトではトレイラーを観られます。

(日本ではDVDを買えないので、どうしても観たい方は、海賊版のYouTubeビデオをご覧ください)

 

そのストーン監督の新作『パンドラの約束』は、原子力発電所とエネルギー問題をテーマにしたものです。


核実験のドキュメンタリーでアカデミー賞候補になったくらいですから、ストーン監督は原子力発電所にも反対の立場でした。ところが、それについて取材を進めていくうちに、しだいに自分の確信が揺るぐのを感じたというのです。

自分自身の疑問への答えを探そうとして多くの人を取材し、福島にもでかけた監督が作ったのがこのドキュメンタリー映画『パンドラの約束』です。

日本での原発の問題は、賛成派と反対派が両極端に偏っていて、互いの意見には耳も傾けず、互いを悪者扱いしているところでしょう。そういった環境では、現在わかっている事実や根拠に基づいた公平な意見を提唱する人は両側から人格攻撃をされ、社会的に孤立してしまいます。

だからたいていの人は黙っています。

それで損をするのは、国民自身です。
なぜなら、対話がない場所には、バランスが取れた解決策が生まれないからです。

私は賛成派と反対派のどちらの味方でもありません。対話にオープンな人だけを応援したいと思っています。

ストーン監督によると、サンダンス映画祭では、映画の前後で観客の考え方がすっかり変わっていたそうです。

ですから、極端な立場の人、無関心な人、どちらにもぜひ観ていただきたいものです。そして、そのうえでオープンに、そして相手へのリスペクトを忘れずに何が私たちにとって、地球の未来にとっていいことなのか、語り合って欲しいと心から願います。

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