私がクリスマスに本を贈る理由

今年もクリスマスが終わりました。

そこで、思い切って告白しますが、私はクリスマスが好きではありません。

どちらかというと、嫌いなほうだと思います。


季節的なイベントとしてクリスマスツリーを飾り、家族のイベントとしてクリスマスディナーは楽しみます。

でも、プレゼントをあげるイベントとしてのクリスマスが嫌いなのです。

アメリカ人の夫の家族は全員経済的に恵まれていて、甥や姪たちはふだんから欲しいものは何でも買ってもらっています。そんな子供たちにとって、クリスマスは「贅沢なプレゼントをもっと沢山もらう日」でしかありません。

私は以前からその年令の子にあった本を贈ってきました。でも、子供たちは包を開けたときに大きくて派手なプレゼントでないと嫌な顔をします。

そこで、彼らの親に「ふだんはどんなものが好き?」とあらかじめ尋ねるようになったのですが、すると「プレゼント希望リスト」がやってくるようになりました。小さいときは「レゴシティの◯◯と◯◯」、大きくなったら「Xbox」といった10項目くらい並んでいます。その中から親戚一同が「私はこれ買う」「じゃあ、私はこれ」という感じで分担するのです。

これは、夫の家族特有の現象ではありません。現代のアメリカではよくあることです。

クリスマスについて私が一番嫌いなのは、贅沢に慣れた子供たちに親が「良い子にしていたらサンタが(Xboxといった高価で物質主義的な)プレゼントをくれる」というメッセージを与えることです。

子供たちは学校でプレゼントに何をもらったのか比べます。

お金持ちのワガママなイジメっ子がサンタから素晴らしいプレゼントをもらっているのに、貧乏な家庭の子は、どんなに行いが良くても何ももらえません。もらっても同級生に自慢できるようなものではないでしょう。

こんな不公平な行いを平気でやるようなサンタなんか、いないほうがいいと私は思っているのです。

私と夫はこの点ではまったく同じ意見なので、娘には「サンタからのプレゼント」は贈ったことがありません。また、幸いなことに娘も言葉が話せるようになった時から「サンタなんかいない」と自分から言っていました。だから、特にサンタを肯定せずにすみました。

私はどんなにがっかりした顔をされても、アメリカ人の甥や姪には本を贈り続けました。リストにある玩具にかけるのと同じだけの本とアマゾンのギフトカードを贈ります。本であれば、友だちに貸すこともできるし、お金持ちでない子でも同じ本を図書館から借りることができるからです。

今年の選択は洋書ファンクラブのほうに載せました。

幸いなことに、「Yukariおばさんは本を贈る人」というイメージが定着してきて、彼らも「この本が好き」とか「面白かった」と言ってくれるようになりました。たぶん親のほうが「なんだ本か」という態度をやめてくれたからでしょう。

子供って、親の態度で変わるものです。

クリスマスを子供にとって楽しみなイベントにするのはいいことだと思います。

でも、「高価なプレゼントをサンタからもらう日」にすることだけはやめて欲しいと心から願います。

 

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