ソトマイヨール米国連邦最高裁判事候補の公聴会スタート

米上院の司法委員会で連邦最高裁の判事候補ソニア・ソトマイヨールの指名承認公聴会が行われています。

下はカリフォルニア州選出の上院議員Dianne Feinsteinが、公聴会オープニングの声明で、民主党の大統領が指名した候補に対して保守派が"Judicial Activism"を非難することに対し、保守派の最高裁判事による"Judicial Activism"の例を挙げて、判事はまったく公平な法のアンパイアではなくそれぞれの判事が自分の体験を反映するものではないかと反論しているところです。

アメリカをまっぷたつに分けるのが女性の中絶を選ぶ権利ですが、ソトマイヨール自身はこれまでに中絶への彼女の意見を示唆するような判決を下したことがありません。したがってこれについてはプロチョイスもプロライフも不安を感じているところのようです。また、共和党の右派は、ヒスパニック系で女性のソトマイヨールが「白人男性」を差別する可能性を示唆しています。このような右派による「カルチャー戦争」が注目されていますが、ヒスパニック系の投票者が増えているアメリカ合衆国でヒスパニック系のソトマイヨールを「人種差別者」と糾弾することが共和党のためになるかどうかはおおいに疑問なところです。

それにしても、褒められてもけなされても表情をまったく変えずにいるソトマイヨールには脱帽です。これまでの候補よりずっと人生の荒波を体験してきているタフさを感じます。

いろんな意味でソトマイヨールの就任が決定するまでの経過(決定すると思います)が注目されます。

追記:Sonia Sotomayor自身のStatementです。

オバマ大統領からの直接メッセージ「私がソトマイヨール判事を連邦最高裁の判事候補に選んだわけ」

オバマ大統領が直接米国民に、「なぜ私がソトマイヨール判事を連邦最高裁判事候補に選んだのか」を説明しているビデオです。(日本語表記をソトマイヤーとしているプレスが多いようですが、オバマ大統領の発音をお聞きになればわかるようにソトマイヨールのほうが正しいと私は思います)
「みんなに伝えよう!」というメッセージつきでEmailがやってきました。
ですから、みんなに伝えてください。このサイトでオリジナルを見てシェアすることができます。

オバマ大統領が選んだ米連邦最高裁判事候補はラテン系女性

428pxsonia_sotomayor David Souter 米連邦最高裁判事の引退にあたり、オバマ大統領が誰を次の判事に選ぶのかが注目されていました。

本日オバマ大統領が発表したのは、ラテン系(ヒスパニック系)の女性判事Sonia Sotomayor です。もし、彼女の就任が実現すれば、初めてのラテン系(ヒスパニック系)米連邦最高裁判事であり、女性としては3人目ということになります。1954年生まれと若いところも注目すべきところです。

Sonia Sotomayor の両親はプエトリコからの英語が話せないワーキングクラスの移民でした。Soniaは奨学金を得てプリンストン大学で学び、エール大学院法学学校を卒業したところが、オバマ大統領の経歴と似ています。性格の強さでも知られています。

(写真はWikipediaより)

ベルリンの壁崩壊20周年記念

今日政治番組を見ていて、ベルリンの壁崩壊20周年を記念する行事について耳にし、「もう20年も経つのか」と感慨を新たにしました。

私が最後にドイツを旅したのは、まだドイツが東西に分かれているときでした。そのときに滞在したのは英国で知り合い、6歳の年齢差にもかかわらず親友になったYvonne Neuhausの家でした。父親が建築家というだけあって素敵な家で、Yvonneがアルバイトに出かけている間、ドイツ語しか話せない母親とドイツ語ができない私は、広いキッチンのテーブルでコーヒーを飲みながら片言と身振り手振りで会話をしたものでした。

ベルリンの壁の崩壊当時(1989年11月9日)に、ベルリンで一人暮らしをしていたYvonneが日本に住む私に送ってくれたのが、壁の一部です。

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それ以降互いに多忙になり、引越しのときに彼女の両親の住所が載っている手帳を紛失してしまい、Yvonneとコンタクトを取ることが不可能になってしまいました。壁のかけらを目にするたびに彼女と過ごした楽しい時間や何度も語り合った「将来のプラン」を思い出します。過去の失恋の相手やボーイフレンドたちの名前はちっとも思い出せないのに、同じ時代の友達の名前だけは決して忘れないでいるというのは不思議なものです(高校生のわが娘にも、「だから失恋しても人生に失望するものではない。10年、20年たてば名前も覚えていないくらい人生に影響がなくなるのだから」と言い聞かせていますconfident)。

Dear Yvonne Neuhaus,

Do you remember that day driving back from Netherlands eating chocolate and singing Kate Bush’s Wuthering Heights? If you happen to find this page, please, please contact me!

Your friend forever,

Yukari Watanabe

The NASDAQ Stock Marketのオープニングベル

今日、私の夫(この呼び方にはけっこう飽きたので、他によいのがないかなthink)のDavid Meerman Scottが、NASDAQのオープニングベル・セレモニーでゲストとしてベルを鳴らします。

米国でのTwitter人気を反映し、その先駆者の彼が最近上梓した「World Wide Rave」の記念として招待されたわけですが、本人は、「毎日誰かが必要なので、他にましな人物を考え付かなかったのだろう」と言っております。彼のTwitterに応募した最初の30人を招待するというアイディアがけっこう話題になっています。(通常携帯が禁じられているため)NASDAQ株式市場で彼らがTwitterでオープニングを同時報告するというのは史上初めてのことです。

その内容は、Fox Business Newsの記事でどうぞ。

アメリカの時事を楽しく学べるTV番組

エクササイズと調理中にCNNやMSNBCなどで政治番組を観るのが日課なのですが、その中でももっとも賢く、そして面白い番組のひとつがThe Rachel Maddow Showです。4歳のときにすでに新聞を読んでいたくらい天才的な頭脳を持つ彼女ですが、気取らず、政治的に対極的な立場にいる人に対しても礼儀正しく、常にユーモアを忘れないところが魅力です。

現在アメリカのニュース番組で大きく取り上げられているAIGの問題ですが、それを誰にでもわかりやすく説明しているのが次のビデオです。

おおっぴらにゲイであることを公言しているRachelですが、女性だけでなく男性にも(「レズビアンとは知っているけれども僕とデートして!」というリクエストが絶えないようです)、そして若者だけでなく(私たち夫婦のように)中年にも熱狂的なファンが多い新進のジャーナリストです。

ハワード・ディーンの支持者たちの失望

トム・ダシュルが納税スキャンダルでSecretary of Health and Human Services(厚生長官)のポジションを辞退することになったとき、多くの者が望んだのは前民主党全国委員長のディーンが指名されることでした。

こんなサイトもあったくらいです。

http://www.deanforhhs.com/

それなのにまたも選ばれなかったことに対して、多くのディーン支持者が「ディーンがどんな悪いことをしたというのだ?」とオバマ大統領に対して失望と憤りをネットで表現しています。

http://www.huffingtonpost.com/2009/03/01/exclusive-dean-talks-abou_n_170874.html

憤り、とまでゆかなくても私も深い失望を感じています。オバマ大統領を支持する私ですが、今でも私にとって「最も大統領になってほしかった人」はハワード・ディーンなのですから。政治の世界ではディーンは永遠に私の「初恋の人heart04」なのです。2004年の大統領選挙の民主党の候補のひとりだったディーンですが、それよりずっと前、候補として有名になる前からブログやミートアップというソーシャルネットワークを使って草の根運動を始めたときから応援してきました。ネットで政治献金をしたのも、ラリーに参加したのもディーンが初めてでした。

ディーンの長所でもあり短所でもあるのは、他の政治家よりも計算高くないところです。政治家としては不器用すぎるために党内でも大統領は無理だとみなされたのですが、そういうところや、先見の明があり、自分の信念を貫くところが若者に圧倒的に支持される理由です。決して一部のマスコミが言うように極左ではありません。非常にプラクティカルな人です。

唯一私が願うのは、8年後オバマ大統領の次にディーンが大統領に就任することです。

まあ、もちろん多くの専門家たちは「あり得ない」と言うでしょうが、そのころには若者が中年になっていますから決して不可能ではないと思うのですよ。

Go Dean!

新しい世代を代表するオバマ大統領

頭が良いだけではなく、人格的にも優れている人が実際に大統領になる、という奇跡が実現したことが今でも信じられないくらいです。

通常は、大統領になったとたんに公約を忘れるものですが、オバマ大統領は彼の失敗を望む者たちからの攻撃にも負けずに自分の道を突き進んでいるようです。下は2月14日の国民向けの報告です。私のようにこれまでにキャンペーンに寄付したことがある人などにはEメールで届きますし、そうでない人はホワイトハウスのホームページなどで見ることができます。このように国民との対話を重視した大統領がこれまでいたでしょうか?

http://vimeo.com/moogaloop.swf?clip_id=3207913&server=vimeo.com&show_title=1&show_byline=1&show_portrait=0&color=&fullscreen=1

2/14/09: Your Weekly Address from White House on Vimeo.

差別の複雑さ


GeraldineFerraro
アメリカ初の女性副大統領候補であったジェラルディン・フェラーロ(Geraldine Ferraro)元下院議員のオバマ氏に関する発言が問題化し、彼女はヒラリー・クリントン陣営の財政委員会の委員を辞任しました。(写真はフェラーロ元下院議員/パブリックドメインのイメージ)

彼女の発言をそのままここに引用しましょう。

“If Obama was a white man, he would not be in this position. And if he was a woman (of any color) he would not be in this position. He happens to be very lucky to be who he is. And the country is caught up in the concept.”
「(オバマが白人男性であったなら、今の立場にはなかっただろう。もし、彼が人種にはかかわらず女性であったならば、今の立場にはなかっただろう。たまたま、彼の背景《父が黒人で母が白人であるということ》が非常に幸運なことであり、この国はそのコンセプトに夢中になっているのである)」

この部分の発言だけが注目されていますが、ここに至る前に彼女はメディアのヒラリーに対する過剰に厳しい批判とオバマ氏に対する甘さを次のように苦々しく語っています。

"I think what America feels about a woman becoming president takes a very secondary place to Obama's campaign – to a kind of campaign that it would be hard for anyone to run against," she said. "For one thing, you have the press, which has been uniquely hard on her. It's been a very sexist media. Some just don't like her. The others have gotten caught up in the Obama campaign.

彼女が正しいか、正しくないか、は別として、政治的に賢い対応は、候補者を守るために「自分が間違っていなくても謝ってしまい、辞任する」というものです。しかし、フェラーロ元下院議員は自分の発言が「黒人差別」であるという非難を完全に否定し、謝罪をしませんでした。女性差別の深さの指摘と、国とメディアがオバマキャンペーンのコンセプトだけに浮かれて応援し、ヒラリーを根拠なく攻撃しているという批判が故意にねじ曲げられており、自分が間違ったこと言っていない以上謝罪することも間違っているという彼女の強い信念によるものです。

ヒラリー・クリントン氏は、これで非常に難しい立場に立たされました。フェラーロ元下院議員は彼女にとって財政委員のメンバーというだけでなく、個人的に尊敬する親しい間柄です。しかし、ここで彼女をかばうのは致命的です。公的に「私は彼女の発言には賛成できない」という中途半端なコメントをするしかなかったのには、こんな背景があります。
しかし、舞台裏で2人が話し合ったのは間違いありません。昨日、フェラーロ元下院議員は財政委員会のメンバーを辞任しました。

さて、興味深いのは一般人の心境です。
今朝のCNNのQuick Vote(オンラインでの意識調査)の「フェラーロ元下院議員は謝罪するべきだと思うか」という質問に対して、54%が「NO」と答えているのは非常に興味ぶかい結果だと私は思いました。というのは、ブッシュ大統領や戦争に関する質問の結果は通常8割程度リベラルに傾くからです。ということは、リベラルの中でもフェラーロ元下院議員に賛成する者が多いということです。

差別をコンセプトとして理解するのと、実感するのは大きく異なります。
祖父が奴隷だったという知人の黒人男性にとっての人種差別と、宗教的にもアメリカ合衆国のマジョリティに属する裕福な中流階級で育った白人男性である私の夫が感じる人種差別は、まったく異なります。
私が会った何人かの白人は、法が強要するがために、職場で他の人種よりも能力が低い黒人を雇わなければならなかった経験を苦々しく語りました。有名大学は、黒人とヒスパニック系アメリカ人の数を増やすために、白人やアジア人よりも学力の低い者を受け入れます。これらの現実を「逆差別」だと感じている者も、アメリカ合衆国には多く存在するのです。しかし、ハーバード大学やイエール大学で学んだ黒人は、周囲の学生から「おまえは黒人だから入学できたのだ」とみなされ、対等に扱われなかった体験を語ります。
女性であるがために”男性の領域”で多くの障壁と戦ってこなければならなかったフェラーロ元下院議員にとっては、女性差別のほうが人種差別よりも強く感じたのではないかと私は思うのです。

差別というのは、その人がこれまで生きてきた歴史により非常に異なるものだということを、日本人はなかなか理解できないと思います。
ちび黒サンボやカルピスのシンボルについての日本での反対運動には、私は苦笑しか覚えませんでした。差別されている者は誰なのか、運動が成功して解放されるのは誰なのか、どのような差別意識が解消されるのか、それらを彼らは認識していたのでしょうか?
私はこう思いました。日本には日本にしかない特別な差別があり、もし運動に力を注ぐのであれば、それをまず解決すべきなのです。

さてこちらの人々が言いたくて言い出しにくい傾向があります。
それは、最近の選挙結果(黒人投票者の9割がオバマ氏に投票している)に対し、白人の間に一種の不安感といらだちが生じているということです。黒人が権力を握る、ということに対する白人優先主義者の不安は明らかですが、それ以外にも、候補の政治的立場を無視して「黒人だから」という理由だけで投票する者が国の将来を決めることへの不信感もあります。
また、ヒラリーの支持者の中には、長年黒人層のために尽力してきた実績があるクリントン夫妻よりも、(黒人層のために戦った)実績がほとんどないオバマ氏を「黒人だから」という理由だけで支持する黒人の投票者に対する失望と憤りも感じられます。

しかし、「女性だから」という理由でヒラリーに投票する高齢の女性たちも多いのです。ですから、フェラーロ元下院議員のようにコンセプトに熱中することを非難することもできません。
差別には、個人の体験、立場に加え、宗教、学問的背景、理念などが複雑に絡んでいます。決して一方通行ではありません。

アメリカ合衆国では人種差別と性差別のどちらが強いか

今日4州(オハイオ、テキサス、ロードアイランド、ヴァモント)で行われる予備選は、その結果次第で民主党大統領候補が決定する可能性があると言われている重要なものです。というか、今年の予備選は、普段の予備選に比較して「すべての州が重要」になっています。
現時点では、勝利した州の数と「代表議員(delegates)」の数でバラック・オバマが有利ですが、今後彼がすべての州で勝利しても、過半数の代表議員数を獲得することは無理です。勝敗を決めるのは、スーパー代表議員と呼ばれている民主党の重鎮たちの票になります。彼らは、投票者には関係なく、自分の意志で候補を選べる人たちです。実際の大統領選挙で共和党候補に勝てるかどうか、というのが彼らの選択の条件になるわけですが、彼らに普通の選挙人の心が読めるかどうか、というのは大いに疑問です。というのは、4年前に民主党は「選挙に勝ちやすいだろう」という計算でジョン・ケリーを選んで失敗しているからです。どうせ負けるのなら、戦争に最初から猛反対し、若者や無所属の投票者を魅了していたハワード・ディーン(現在、民主党全国委員長)を押すべきだったのに、彼に「ばかげた候補」というイメージを与える戦略にマスコミと一緒になって荷担したのですから。

さて、マスコミがあまり語らないことですが、この選挙では「人種差別(バラック・オバマ氏の父親はケニヤ人で母親は白人)」と「性差別(ヒラリー・クリントン)」のどちらが現在のアメリカ合衆国では根強いのかかいま見ることができます。
4年前の民主党党大会のときに私はバラック・オバマに注目し、長年民主党に深くかかわってきた友人たちに「4年後はオバマだ」と予言しました。すると彼女たちは、「彼は若すぎる。経験がない。アメリカの大部分は黒人候補を受け入れる心の準備ができているとは思えない。10年待つべき」と笑いました。
その友人たちがオバマを支持するようになった現在、私の支持はヒラリー・クリントンに傾くようになりました。それは彼女が女性だから、というわけではなく、2人の討論を聞き、彼女のほうがすべての分野で深い知識と行動力を持っていると感じたからです。

Chris-matthews-1 また、興味深いのは、MSNBCの政治番組「Hardball」のキャスターであるChris Matthews の ヒラリー・クリントンに対するコメントに強い性差別を感じるようになったことです。最初のころにはバラック・オバマのファンだった私です。4年前に友人が「ヒラリー・クリントンのほうが勝ち目がある」と言ったとき、「彼女は好感度がよくないから」と返したのは私です。

その私が、毎日Chris Matthewsのコメントとオバマ対クリントンの討論を聞き比べているうちに、ヒラリー・クリントンのファンになっていったのです。

そもそも「好感度がよくない」という4年前の私の印象は、実は私自身が抱いたものではなく、マスコミから与えられた印象でした。実際に彼女の討論や講演会の様子をすべて(ここが大切です。ニュースで編集されたものは、編集した者の意図を反映するものだけですから、だまされます)見ると、彼女はけっこうユーモアのセンスがあり、すごく頭が良いことがわかるのです。わが娘も討論を聞いていて、「ヒラリーってものすごく頭がいいね」と好感度を高めたようです。

しかし、マスコミの討論の評価を聞くと、私たち家族が受けた印象とはまったく別のことを語っています。オバマの評価は甘く、ヒラリー・クリントンが軍事関係で意志の強さを見せると「怖い女」といった評価になり、熱意のあまり涙ぐむと、「弱いところを見せて同情されようとしているが、計算ずく」と、これまで仕事の場で多くの女性に対して与えられた性差別が噴出します。

Chris Matthewsのヒラリー・クリントンに対するコメントの例には以下のようなものがあります。(詳しくは、Media Matters For Americaのサイトをどうぞ)

"[T]he reason she's a U.S. senator, the reason she's a candidate for president, the reason she may be a front-runner is her husband messed around. That's how she got to be senator from New York. We keep forgetting it. She didn't win there on her merit. She won because everybody felt, 'My God, this woman stood up under humiliation,' right? That's what happened."

(彼女が上院議員である理由も、大統領候補である理由も、最有力候補になるかもしれない理由も、彼女の夫が女たちにちょっかいを出してきたからだ。だから彼女はニューヨーク選出の上院議員になったんだってことを、我々はすぐ忘れてしまう。彼女は実力で勝ったんじゃない。みんなが「この女性は屈辱を受けながらも夫を支えたのよ。すごいわ」と同情したからだろう?だから彼女は上院議員選挙に勝ったんだ)(注:Chris Matthewsがここで意味しているのは、ビル・クリントンのモニカ・ルウィンスキー事件)

ヒラリー・クリントンがビル・クリントンの浮気に関する同情票で勝ったというのは、極めて言い過ぎです。ヒラリー・クリントンは、同時テロの後マスコミに作られた悪い印象によりニューヨーク市の警察官や消防署員からブーイングされたことがありますが、2回めの上院議員選では彼らから強い支持を得、男性票も過半数を得て大勝利しています。敵を味方に変えることができた彼女の手腕をパワーあるマスコミがまったく無視して「同情票」と言い切るのは、差別以外のなにものでもありません。ある番組で政治に強い関心のある女性コメディアンが「この国では、人種差別よりも女性差別のほうが強い」と憤っていたのは、残念ながら事実 だと思います。