発展途上国や秘境を旅するときの健康の秘訣

どんなに注意していても、旅の途中で身体を壊すことはあります。また、まったく注意を払っていない人が無事に旅を終えることもあります。生まれつきの体質や運が大きく影響するものですが、なるべくであれば、リスクを減らしたいものです。

講演旅行で常に旅をしている夫はこれまで86カ国を訪問していますし、私もそれには及ばないものの訪問した国は40を超えます。かつては必ずといってよいほど旅行中に身体を壊したものですが、最近はあまり病気をしないようになりました。先日訪問したペルーでも、同行した人の半分以上が高山病や下痢、嘔吐、インフルエンザでダウンしたのに、私たち夫婦は高地でも元気に丘を登ったりしていました。

いろんな人からコツを訊ねられたので、私たちが体験から学んで実行するようになった「海外(特に発展途上国)で病気を避けるコツ」をご紹介しようと思います(実行しても、病気や怪我をする可能性はありますので、ご了承ください)。



1.消化器系の対策

1)ボトルの水しか飲まない
ボトルの水がない場合には、水道水を数分間沸騰させる(我が家では世界のほぼどこでも使える携帯用の電気ケトルEuropean Travel Water Heater
を持って旅する)。それができない場合には滅菌用のタブレットを使う。高度が高いところでは沸点が下がって滅菌できないので、タブレットを使うか、沸騰させる時間を長くする。

コップの清潔度が怪しいときには、滅菌してから使うか、ボトルにストローを入れて飲む。ボトルもストローも自分で封を開けたものだけを信用すること。

水については、プロのガイドなどその国の事情と外国人の反応に詳しい人の意見を参考にする。

2)歯磨きもボトルの水を使う

3)シャワーのときには、水が鼻や口に入らないように気をつける。

4)5つ星ホテルであっても、プールで顔を水につけない。潜らない。


5)氷を避ける。
フライト中に飲み物を注文するときには、最初から「without ice, please. 」 あるいは、「no ice, please.」と付け加えないと、氷を入れられてしまうので、要注意。入れられてしまったときには、遠慮せずにアイスなしのドリンクを作り直してもらうこと。そういう人は多いので、礼儀正しくDo you mind?と言えば、フライトアテンダントは気を悪くせずに作り直してくれる。

6)高級レストランでも、レタスなどの葉っぱものは食べないこと。
「高級レストランでは消毒した水でレタスを洗っているが、それでもお腹を壊す人はいる。だから葉っぱものは避けるほうがいい。皮をむいた生野菜、フルーツはOK」というのがペルーのガイドさんの意見。エジプトでは、洗う水が汚染されているので皮をむいた生野菜も避けたほうがいい。その場所で何が安全かを現地の人に訊ねること。


10119180977)消毒用のアルコール性のローションを携帯し、何かを触るたびに手を消毒する。

汚染した手で目や口を触ることで感染する可能性が高い。それゆえ、食事の前でなくても、現地の人と握手をしたり、商品や建物を触ったら、即座に手を消毒すること。また、トイレで手を洗った後にも、消毒する。
水道水は汚染しているものとしてとらえること。

8)食欲がないときには、「体力が落ちるから」と無理をして食べないこと。
食欲がないのは何らかの理由で消化機能が落ちているからなので、そんなときには胃腸に負担をかけないほうがいい。多少食べなくても、体力は落ちない。水分補給だけはきちんとする。

2.全般的なコンディションを保つ

1)普段から体力をつけておくこと
ジョギングや山歩きなどで持久力をつけておくと、高度が高い場所でも少々の運動では心拍数が上がらないし息切れもしにくい。また、脂肪を減らして筋肉量をつけておくと、普段よりも過酷な状況になっても身体が順応しやすく、風邪やインフルエンザにもかかりにくくなる。
私たち夫婦は、運動不足で体脂肪も多かった20代の頃よりも、常に運動をしている50代の今のほうがはるかに病気にかかりにくくなっている。グループの半数以上が高山病などの病気になったペルーの旅でも、元気だったのは、ふだんジョギングや山登りをして鍛えている人たちだった。「年齢や体力は無関係」と言われているが、年齢は無関係であってもふだんの体力は旅先の健康に影響を与える

2)継続的に水分を取る
トイレにゆくのが心配で水を飲まないと脱水を起こす。脱水は多くの深刻な健康問題を引き起こす。喉が乾いてからがぶ飲みするのではなく、少しずつ継続的に水分を取ること。

3)アルコールの摂取を控える

4)旅行中も定期的にエクササイズをすること

5)食べ過ぎないこと

6)睡眠をとる

7)手を頻繁に洗う。消毒する。
日本人は旅行中風邪やインフルエンザにかからないようにマスクをかけるが、特別な場合をのぞき、私は風邪やインフルエンザ予防のためにはかけない。

効果的な予防のためには特殊なマスクを正確に使う必要があるし、マスクそのものが汚染されるから外部を触った手で中を一度でも触ったら予防になんてならない。海外ではマスクをかけると顔が隠れるので怪しい人間、あるいは病気持ちだと思われかねないし、利点と欠点を比較すると、欠点のほうが多いと私は思っている。
また、多くの情報や私自身の体験では、予防には手の消毒のほうが効果がある。

ペルーの少人数ツアーでは、参加者の何人もがインフルエンザになり、その人たちと一緒に食事もしたが感染しなかった。それは、旅行中もエクササイズを継続して体調を整えていたことと、アルコールジェルでこまめに手を消毒していたからだと思っている。

3.安全について

1)何が安全で何が危険か、という情報を収集する
その地により、何が安全で何が危険かは異なる。
現地のガイドなど数人から意見を聞き、不要なリスクを避けることが重要。
そのいっぽうで、現地の人が「これは大丈夫」というリスクの少ない冒険は、過剰に怖れずに楽しむべき。
その判断を下すためにも、こまめに情報を収集し、情報に基づいた的確な判断を下すよう心がける。

2)公共の場で、日本人同士で固まって大声で喋らないこと
お金を持っている日本人旅行者だということをおおっぴらに宣伝しているようなものなで、要注意。また、みんなでおしゃべりに熱中していると、誰かに狙われていることに気づかない。

3)日本にいるときと同じように行動しない
1人旅であればもっと警戒するのに、複数でいることで安心し、無防備になりがち。数人で旅行している若い日本人女性は、自分が無防備だということに気づいていない。それが第三者の目にも明らか。

最近驚くのは、どうせ分からないと思うからか、現地の人に日本語で馴れ馴れしい言葉(いわゆる、タメ口)をかける若い日本人旅行者が増えていることである。相手が日本人であったら、気が知れた友人にしか使わない口調である。相手に失礼なだけではなく、「旅慣れしていない」ことが伝わり、格好のターゲットになるということをお忘れなく。

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