南極旅行記その4「ペンギンと屋外キャンプ」

自然に触れるのは好きですが、テントで屋外キャンプするのは苦手な私です。ですが、こういう機会は二度とないと思ったので、南極で屋外キャンプというのを体験してきました。

チョイスは、2人用のテントかビビーサック(bivouac sackのことで、Bivvy, Bivy, Bivi Sackなどと呼ばれる)。バックパッカーやハイカー、山登りによく使われる超軽量の防水性と断熱性があるマミー型のシェルターで、寝袋の外側に使います。キャンプのリーダーに強くBivvyを薦められたので、こちらを選びました。

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私たちのBivvy Sack。朝には表面に霜ができていました。


キャンプに選ばれたのは、なんとジェンツーペンギンのコロニーがある島。

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午後11時です。この時期の南極はずっと明るいのです。

ですが、もちろん、南極条約の基準に沿ったもので、排泄物を1適も落とさないという厳しいルールつきのトイレ持参です。私は使いたくないので、当日午前10時から水分の摂取をやめました(笑)

 こちらからは接近してはいけない規則ですが、ペンギンのほうは、自由に私たちのキャンプ領域に入ってきます。恐れる理由がないので、私たちはただの「突然現れた障害物」のようなものです。

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「Bivvyはあたたかい!」と聞かされていたのですが、やっぱり寒いです。ハラマキをした身体の中心部と帽子を二重にかぶった頭、シルク靴下と分厚いウールの靴下を重ねた足ははそうでもないのですが、肩と脚が寒くて眠れません。

仕方がないので、静かな南極の夜を眺めていました。一番暗くなるのがこの程度です。月が綺麗でした。

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人間が眠っていても、ペンギンは忙しく働いています。眠いのに眠れないのは辛かったのですが、心がすっかり和んじゃいました。

 

ところで、2年前に北極圏のグラスイグルーに連れて行った「ほぼ日ハラマキ」を、この南極の屋外キャンプにも連れてきました!北極と南極を制覇したハラマキには特に愛おしさを感じます(笑)。

2 thoughts on “南極旅行記その4「ペンギンと屋外キャンプ」

  1. ビビーサック写真で見たら暖かそうでしたが、やはり南極は、半端なく寒いのですね。渡辺さんの眠れない夜の話、ペンギンに和む気持ちわかる気がしました。
    でも、ほんと、すごい体験をしたんですね。ぼくには、無理ですし、無事帰還できて良かったと思います。
    また、ツイッターでフォローします。

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  2. たけしさん、
    夫は熟睡してましたから、原因は寒がりの私にあるのかも(笑)ペンギン、ほんとに可愛かったです。これまででも最高というか、最も特別な体験のひとつでした。南極って、地球の別の場所じゃなくて、他の惑星のようでしたから。 

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