若者よりも中年女性のほうが頼りになる

昨日ニューハンプシャー州で大統領予備選が行われました。
民主党ではヒラリー・クリントンが票の39%(オバマは37%で2位)を獲得、共和党ではジョン・マッケィンが37%で隣のマサチューセッツ州前知事のミット・ロムニーを押さえて勝利しました。

マッケィンは4年前の予備選でもニューハンプシャー州では勝利をおさめているのでさほど意外ではなかったのですが、クリントンの勝利は、クリントン本人にとっても驚きだったようです。というのは、3日前のアイオワ州におけるオバマの大勝利の影響がニューハンプシャー州に津波効果を与え、ここでも同じパターンで彼が勝つことをマスコミが予想していたからです。
昨日、一日中放映されていたCNNやMSNBCの政治番組では、投票も終わっていないのに、クリントン敗北の理由を政治のプロたちが語り合っていたくらいです。

けれども、政治評論家たちの予想を裏切るこの結果です。
どうやら、ニューハンプシャー州ではアイオワ州ほど多くの若者が投票しなかったのが結果に影響を与えたようです。それに比較して、40歳以上の女性は「ヒラリーを助けなければ!」という強い義務感にかられてしっかりと投票にやってきたのです。

アメリカ北東部の中年以上の女性(特に民主党と無所属)は、政治好きです。
私と仲良し5人組が集まると、必ず政治の会話になります。
候補者の性格とか好感度なども話題になりますが、医療改革やエネルギー対策などの差にも詳しく、皆がもっとも気にしているのが国際政治の行方です。その中でも、イラク戦争から抜けだし、過去7年間で崩壊したアメリカ合衆国のイメージを取り戻すには誰がもっとも適任者か、というのが最も重大な点です。
しかし、誰に投票するかとなると彼女たちの絶対条件は、「共和党候補に勝てる候補」ということになります。2000年のアル・ゴアと2004年のジョン・ケリーの苦い体験があるために、「最も適任者」より「勝てる候補」ということになってしまうのが残念でなりません。

実は私もそのあたりで悩んでしまうのです。
実際に大統領としての実行力を持つのは、民主党と共和党候補全員の中からも私はヒラリー・クリントンだと信じています。ニューヨーク市での同時テロの後、ニューヨーク州選出の新人国会議員としてスピーチをしたときに(マスコミの作り上げたヒラリーのイメージしか知らない)消防員や警察官は彼女にブーイングをしました。しかし、6年後の今、彼らは同時テロのときに市長として人気があったジュリアーニではなくヒラリー・クリントンを支持しています。それは、彼らがヒラリーの実行力を学んだからです。敵を味方に変えることができる彼女の実行力を見れば、大統領としても彼女が難問を解決することができるのは疑いもありません。
その点で、私はヒラリーが最も適任者だと考えています。
マスコミはヒラリー・クリントンのことを「好感度に問題がある」と言いますが、彼女を身近に知る人は「非常にユーモアがあり、暖かい」と言います。彼女のきついイメージはマスコミが創作したものだと私は強く感じています。

しかし、私は「共和党に勝てる候補」という点では、オバマが民主党候補になるほうがよいのではないかと思うのです。
なぜかというと、ヒラリー本人を知らない大多数のアメリカ人に対する彼女のイメージが悪いからです。
その点、オバマはカリスマがあり、無所属やこれまで投票しなかった若者を引き込むことができます。
でも、若者が信用できるのかどうか、それが問題です。
ハワード・ディーンのときに裏切られたので、やっぱり頼るなら中年女性パワーではないかと思い始めました。

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