優等生症候群にご注意を

ふだん「若者よ」といった苦言はしませんが、今日は珍しく苦言です。

先日、ボストンで非常に人気があり、就職どころかインターンになるのも難しい会社での日本人のインターン募集のお知らせをしました。

普通の経路ではなかなか人をとらない会社です。


そこに、何名か問い合わせがありました。それに対して、私が担当者に紹介する前にもう少し情報が欲しいとお願いしました。

そのメールに対して、私に何の連絡もよこさなかった人がいます。

キーワードは、エリート大学大企業出身です。自分よりも下のレベルだとお思いになったのでしょう。そのためになぜあれこれやらねばならないのか、とムッとされたのかもしれません。それでも構いませんが、「情報ありがとうございます。けれども私には合わないようです」という1行の連絡くらいはするべきではないでしょうか。

今、急成長している会社に入り込み、「何がこの会社をこうさせているのか?」ということを学ぶ機会を簡単に放棄し、すでに大成功している(つまり急成長の 時期は終わっている)会社でのインターンだけを探しているのでしょうか?あるいは、「エリート」としてすでに認められている人や会社しか尊敬しないから私 にメールする必要も感じなかったのでしょうか?でも、最初にコンタクトしたのは私ではなく、その方です。

どちらにしても、そのような態度では、せっかくアメリカに来ても学べるものは少ないと思います。

その方とは対称的に、いわゆる「エリート大学」出身ではない方は対応が柔軟的で、何度かのリクエストにもすぐ対応する努力が見られました。こちらの方を個人的な推薦と一緒にご紹介しました。

これから成功するのは、後者の方だと私は思います。

アメリカだけでなく、これから世界全体とつながっていくときに、ビジネスでの対人スキルは非常に重視されますから。

 

最近、ほかにも「洋書ブログを見ました。こんなビジネスを始めましたので、ブログに紹介していない本を(私にだけ)教えてください」とか「新しいサービスを始めました。ご協力ください」といったメールを受け取り、「仕事としてでしたら、喜んで」と返事をすると、ただの「無言」という方(スパムではなく、ちゃんと運営している出版社や会社です)が沢山いて、ため息をついています。「お金を払いたくない」ならそれでもいいので、自分から問い合わせたことには最後まで責任を持って返事をしてほしいものです。

対人スキルは入試のための勉強では教えてくれません。でも、自分ならどうして欲しいのか考えたらわかるような気がするのです。

ちょっとした苦言ですが、こういった「優等生症候群」にご注意を。

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