アメリカでの増改築体験:建築家を選ぶ

夫は、出張からもどったばかりの週末でも午前3時か4時に起床してメールをチェックし、エクササイズをしてから8時にはオフィスに入るワーカホリックです。

ジョーが共同経営する設計事務所がデザインした病院

ジョーが共同経営する設計事務所C/W Design Groupが設計した病院の例

夫が出勤する時間にはオフィスビルはまだ静かなのですが、夫のオフィスの向かいにある建築事務所では既に誰かが出勤しています。
「人数が多い事務所じゃないのに、早朝でも、夜中でも、必ず電気がついていて、誰かが働いている」と夫は感心していました。

そのうちに夫は建築事務所の共同経営者のジョーゼフ・ウェルチさん(ジョー)と知り合い、「性格がとてもいい人。君も会ったら気に入るよ」と語るようになりました。

ジョーが共同経営しているC/W Design Groupは病院の設計が専門で、この分野では30年以上のキャリアだということです。夫がオフィスビルで唯一お喋りを楽しむ「隣人」だったのに、事務所の成長でオフィス空間が狭くなり、ジョーは別のオフィスビルに引っ越ししてしまいました。

「これほど忙しくて急成長しているということは、仕事ができるという証拠。とても気立てがいい人だから、家を増改築するとしたら彼に設計を頼みたい」そう夫は言っていました。

アメリカでは複数の候補を選んで”bidding”(入札)のように比較するのが基準です。そこで、私たちも別の建築事務所や建築家を探して話し合いましたがまったく魅力を感じません.

それとは対照的に、私はジョーに会って数分後には「この人とは気が合う!」と惚れ込んでしまいました。多くの説明をしなくても、互いが考えていることがすぐに分かるのです。

でも気が合うだけで大仕事を依頼するわけにはいきません。コスト、支払い方法、タイミング、家のアイディアなど重要な点を質問して、論理的に決断するべきです。

私たちがジョーに仕事を依頼することに決めた理由は次のようなものです。

●病院の設計が専門なので、個人の家でも実用性を重視した設計をしてくれる。

●自然を取り入れるモダニストの思想に同調し、個性的な家をデザインすることに純粋に情熱を感じているのがわかる。

●病院の仕事が主な収入源の人なので、私たちの家に関しては「仕事」に「遊び」の要素があり、楽しみしてくれている。(グレイトフル・デッド的なアイディア)

●ともかく、性格が素敵。頭脳はシャープなのに、いつも笑顔でおっとり。

●チームワーク重視。私たちの意見や要望がどんなに奇抜であっても「それは面白い。取り入れる方法を考えてみましょう」と前向きにとらえてくれる。

 

ジョーが加わってくれたことで、私たちの増改築チームは数倍ポジティブになりました。

夫と私がそれぞれ相手にうまく伝えられなかったビジョンをすぐに理解して、「ああ、それはいいアイディアですね!」とか「それは重要な点ですね!」弾んだ声で対応し、「こうやってみたらどうでしょう?」と案を紙に書き出してくれます。

プロのジョーが嬉々として評価すると、それまでくだらなく思えた伴侶の意見を受け入れられますし、自分が間違っていたことを素直に認めることもできます。

不可能な提案(くだらない提案?)については、「それはコストがかかるだけで利点が少ないので、こうしたらどうでしょう?」と代案を出してくれます(たいていは、もう一方の伴侶が提案して却下されたもの)。

こうやってプロが穏やかにナビゲートしてくれるので、夫と私のどちらが正しいかを感情的に争う必要がありません。

やはり、大きな仕事では「誰とやるのか」はすごく重要なのですね。

general contractorの選択でもチームの重要さを感じました。

(つづく)

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