ソーシャルメディアで見かけた、「下半身太りと決別する8つの秘策」という記事を読んでひとこと書きたくなりました。
その記事の前置きにこうあります
上半身は華奢なのに、下半身がどっしり立派な日本人特有の洋ナシ体型。実は体質だけではなく、よかれと思って続けるトレーニングや生活習慣、心に沈殿するマイナス感情も下半身肥大を助長させる要因に。すっきりシュッとした下半身を取り戻すための、目からウロコの秘策をボディ作りのプロフェッショナルが指南します。
「心に沈殿するマイナス感情が下半身肥大を増長」
とか
「怒りを溜め込む人は、肝臓や胆のうが弱く脚の外側が張りやすく、考えすぎる真面目な人や欲求不満の人は胃や腸の調子を崩し、脚の前側が太くなる。」
とか
どこにそんなデータがあるんでしょうか?
そんな決めつけ、すんごく失礼だと思うのですが。
姿勢をきちんと保つためにはコアや脚の筋肉を使うので、毎日これを続けるのは大切です。それには同感です。
歩く姿勢も大切です。これは、どんな運動でも当然のことです。
脂肪、糖質が多い食品を沢山食べれば、当然体重増加に繋がります。
ただ、下半身に肉がつきやすい原因の大部分は、「そういう遺伝子を持って生まれてきた」というそれだけです。
こればかりは、どんなに努力しても変えられません。人生の途中でいきなりアイドルのようなスリムで長い脚になったりはしないのです。
ちなみに、何年も野菜中心の食生活でジャンクフードは食べない私ですが、太ももは太いままです。
(現在は捻挫の回復期で走れないのですが)ふだんは毎日森を8.5km走り、その後で筋トレやコアトレーニングをします。ストレッチもヨガも取り入れています。
私以上にスクワットをする夫ですが、脚に筋肉がつかずチキンレッグのまま。私はやればやるほど「スピードスケーターですか?」と尋ねられるほどついてしまいます。
正直言って、ときには嫌になります。「こんなに努力しているのに、なんだってどんどん逞しくなるのよ?」って。
ジーンズが似合わないのも嫌です。
それが正直な女心です。
でも、おかげさまでジャングルや遺跡訪問では、20歳以上若い人たちよりずっと元気で長持ちです。自転車漕ぎもけっこう得意です。
下半身デブの遺伝子を持って生まれちゃった私にできることは、(追っても届かない)常識の美を追求せず、機能性を追求することじゃないかと思っています。
運動をすれば、脂肪だけだった脚は筋肉質に変わります。
筋肉がつけば、いろんなことが楽ちんになります。疲れることも減ります。
一般社会が「美しい」と称賛するスリムなアイドル脚を求めて続けていたらがっかりしますが、機能性が上がった自分自身に喜びを感じることはできます。
それこそプラス思考じゃないかと。
下半身デブのみなさん。
他人の美の観念にあわせて落ち込むより、たくましさを売りにしようではありませんか!