政治オタクの告白

最近、アメリカ大統領選にからんで多くのコラムを書いているので、私個人の政治的立場と見解を情報公開しておこうと思う。

私はリベラル寄りだが、学生運動がまだ活発だった1980年前後の京都での大学生活では、(多くの異なるセクトに属する友人や知人がいたが)ノンポリを貫いた。ここには詳しい事情を書かないが、暴力的で自己満足な大学生の学生運動は、当時もそうだが、現在になっても嫌悪している。

私は、2004年の大統領選挙の予備選で唯一のイラク戦争反対候補だったハワード・ディーンを2003年の初めごろから支持していた。

だが、政治に興味を抱くようになったのは、もっと前のことだ。

無所属のバーニー・サンダース上院議員には10年以上前から好感を抱いており、2010年に彼がツイッターを開始したときからフォローしていた。

ヒラリー・クリントンは、彼女が「ユニバーサルヘルスケア」を導入しようとして孤高に戦って敗北したファーストレディの時代(1993年)から支持している。

私は昔から社会的にリベラル寄りだが、経済面では中道というか、現実主義者だ。

また、リベラルや民主党の政治家を全面的に支持するわけではない。保守とリベラルが意見を取り交わし、バランスを取ることが重要だと信じている。

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厳しい追求で知られる、MSNBCの政治キャスターのクリス・マシューズ。たまに腹立たしい発言があり、私は「フレネミー」と呼んでいるが、根本的に彼の知性を尊敬している。

 

1988年に会ったイギリス元首相のマーガレット・サッチャーの努力や決断力を尊敬しているし、2012年に共和党指名大統領候補だったミット・ロムニーは、マサチューセッツの州知事として前任者数人より良い仕事をしたと評価している。43代大統領のジョージ・W・ブッシュは史上最低レベルの大統領だと思っているが、その父親で41代大統領のジョージ・H・W・ブッシュは謙虚で尊敬に値する人物だと思っている。

同時に、イラク戦争前にヒラリー・クリントンとジョン・ケリーがブッシュ大統領を支持する投票をしたのは(理由はわかるものの)批判的立場で、オバマ大統領は人物としては尊敬しているが、中東政策については賛成していない。医療制度でも、もっと有効な人選をしてほしかった。

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マーガレット・サッチャー元イギリス首相(1988年)

ある政治家を支援しているからといって、その人物を「聖人」とみなすのは危険なことだ。支援する政治家のライバルや対立する政党の政治家を「悪人」とみなすのも、間違っている。ほとんどの政治家には「善と悪」、「奉仕精神とエゴ」が混じっている。そして、全員がキャリアのどこかで失敗をおかす。その失敗をどう活かすのかで、政治家の質が変わる。有権者は、それを含めた政治家の実績をしっかりと見るべきだ。

それが私の考え方である。

賛成する人もいれば、反対の人もいるだろう。

100人いれば、100とおりの意見があって当然である。自分自身も経験を積むうちに変わってくる。すると、立場を変える政治家に対する視線も変わる。「ああ、この人は学んだのだな」と。

政治オタクを長年続けていたら、そのあたりが見えるようになる。そして、何が最も大切なのかを秤にかけることも。

政治的に私と異なる意見の人がいるのは当然だと思っている。だが、自分が正しいと思っても、それを押し付けるのは、やめていただきたい。私もあなたの意見を無理やり変えようとはしないから。

私のコラムを読みたくないなら無視してくださればいい。「この世界には、自分と異なる考え方の人もいるのだ」と。
「ディバーシティを尊重する」というのは、自分とは異なる考え方の人と共存することでもある。それをお忘れなく。

ネットが奪った、『失敗から学ぶ』貴重な機会

ソーシャルメディアやブログのおかげで、人々は自分が直接関わる小さな社会を超えて、いろいろな人と繋がることができるようになった。

私自身がツイッターやフェイスブックの繋がりから数多くの恩恵を受けているので、インターネットの普及は歓迎している。MacBookやiPhoneがなかった時代のことなんか、もう思い出せないほど頼りきってもいる。

なんでもそうだが、新しい便利なものには困ったこともオマケとしてついてくる。「それはいりません」と断りたいところだが、セットなので仕方がない。

インターネットの困ったオマケは、姿が見えない無数の相手からの中傷や誹謗だ。ある本のレビューにも書いたが、「他人を血祭りにあげたい」という心理が、ネットによって拡大している感じがある。

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King and Iのミュージカルで再確認した「嫌な気分を切り替える」大切さ

昨日6月7日にトニー賞の授賞式があった。

5月29日にニューヨークに住んでいる娘と一緒に『King and I』を観に行ったので、このミュージカルがリバイバル作品賞、主演女優賞、助演女優賞などを取ったのはすごく嬉しかった。日本では「渡辺謙さんが主演男優賞を逃した」という話題のほうが注目されているようだが、彼も歌唱力などの点で受賞は期待していなかっただろう。ノミネートされただけでも素晴らしいし、共演者たちを受賞させる素晴らしい助っ人になったことに誇りを抱いていると思う。

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ミュージカル『King and I』

帰省中の娘と一緒に、ワインとチーズでそんなことを語りながら観られたのも最高だった。

『King and I』はリバイバルが決まったときから観たいと思っていたので、けっこう大枚をはたいて舞台に近い席をゲットした。 Continue reading

亀田誠治さんからの音楽へのラブレター 『カメダ式J-POP評論 ヒットの理由』

ツイッターなどのソーシャルメディアで嫌な思いをすることはよく話題になりますが、楽しく使っていると、思いがけない出会いもあります。
音楽プロデューサーの亀田誠治さんとの出会いもツイッターでした。

亀田さんのブログにありますように、初めてお会いしたのはボストンです。

そして、10月に私が日本に戻ったときに対談させていただきました。
その連載がケイクスで始まりましたので、ぜひお読みになってください。亀田さんのお話は、聞いているだけで元気が出てきます。全部をお伝えできないのが勿体ないくらいですが、連載は全部で5回。全部面白いことをお約束します。

そこでご紹介したいのは、日本に長く住んでいて浦島花子だった私が亀田さんの人柄を知るきっかけになった本、『カメダ式J-POP評論 ヒットの理由』です。

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日本に必要なのは、極端な「反原発派」や「原発推進派」ではなく、オープンな対話である。そのためにも観て欲しいドキュメンタリー 『パンドラの約束』

Radio_bikiniロバート・ストーン監督は、核実験の恐ろしさを世にしらしめたドキュメンタリー映画『Radio Bikini(ラジオ・ビキニ)』の監督です。

解説がひとことも入らないこのドキュメンタリー映画は、映像の組み合わせだけでアメリカの核実験の脳天気さと、人道に外れた行い、そして放射能の危険を観る者に伝えます。

観客の頭をガツンと殴るような問題定義をしたこの映画は、アカデミー賞の候補にもなりました。監督のサイトではトレイラーを観られます。

(日本ではDVDを買えないので、どうしても観たい方は、海賊版のYouTubeビデオをご覧ください)

 

そのストーン監督の新作『パンドラの約束』は、原子力発電所とエネルギー問題をテーマにしたものです。

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日本訪問のご報告 その3『本のセレンディピティ』

偶然の出会いや発見って、本当に「偶然」ではなく、これまで自分がやってきたことの積み重ねで見つかるべくして見つかったものかもしれないと思ったりするのです。そして、それがまた次の「偶然のような出会い」をもたらしてくれます。

今回の帰国中にも、いろいろな本と人、人と本に出会いました。

 

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日本訪問のご報告 その2『対談』

ふだん超早寝早起きなのに、午前0時前後に帰宅して午前1時半ごろ就寝し、時差ボケで午前3時すぎに目覚めてしまう毎日は正直ちょっとしんどかったのですが、頭がときおりくら〜っとする以外は、最後まで風邪ひとつひかず、元気に過ごしました。

こんなに元気に過ごせたのは、きっとお会いした方々からポジティブなエネルギーをいただいたからだと思います。

次のお二人との対談では、最初から最後まで「間」がないほどしゃべりっぱなし。
ポジティブで、楽しくて、「私もがんばろう!」と元気になりました。

詳しい内容は、それぞれ異なる媒体で掲載されますので、そのときにあらためてご紹介します。

●亀田誠治さん

音楽プロデューサーの亀田誠治さんと初めてお会いしたのは、じつはボストンだったのです。(そのいきさつは、亀田さんのブログ記事をご覧ください)

それまで面識がなかったのに、Alewifeの駅でお迎えした瞬間から、午後にお送りするまで、ずっとしゃべりっぱなしでした。

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ボストン近郊のレキシントンにて

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日本訪問のご報告 その1『トークイベント』

待ちに待った日本訪問も、あっと言う間に終わってしまいました。

たった6日半とは思えないほどの充実した毎日で、この間に、トークイベント4つをこなし、ほかにも小さなディスカッション、対談、取材で喋り尽くしました。

その合間にも書店の方々や出版社の方々とお会いし、企画やアイディアについて話し合い、初期からの「洋書ファンクラブ」のファンの皆さんや、2年前の日本訪問のときにmeet-upに来てくださった方々とも再会しました。

思い出深いイベントや出会いの一部を連続でご紹介していきます。

まずはイベントから。

●ジュンク堂書店・池袋本店「新・洋書ベスト500 〜雑読のすすめ〜」
 10月16日、木曜日午後7時半より。(満席御礼)

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エスカレーターを降りたら、こんなサインが。思わず記念撮影

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失敗する人生のほうが素晴らしいと教えてくれるエッセイ『宇宙を目指して海を渡る』

今年(2014年)5月、パサディナで開催されたSpaceFestで、とある企画のためにアポロ11号のバズ・オルドリン氏と話し合う機会がありました。

パサディナには、NASAのジェット推進研究所(JPL)があります。この機会に、MIT(マサチューセッツ工科大学)で航空宇宙工学科の修士号と博士号を取得してJPLに就職した小野雅裕さんにお会いしました。小野さんのことは、MIT時代の友人たちから聞いていたのですが、これまでツイッターやFacebookで交流するだけで実際にお会いするのはこのときが初めてでした。

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MIT Press(マサチューセッツ工科大学出版)からMarketing the Moonを刊行したばかりの夫は、アポロ宇宙飛行士とも交流があるアポロおたくです。そこで、小野さんと一緒にブースにいる宇宙飛行士たちを訪問したりして楽しみました。

このときにいただいた小野さんのご著書『宇宙を目指して海を渡る』を、ようやく読ませていただいたのですが、面白くて一気に読みきってしまいました。

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