失敗する人生のほうが素晴らしいと教えてくれるエッセイ『宇宙を目指して海を渡る』

今年(2014年)5月、パサディナで開催されたSpaceFestで、とある企画のためにアポロ11号のバズ・オルドリン氏と話し合う機会がありました。

パサディナには、NASAのジェット推進研究所(JPL)があります。この機会に、MIT(マサチューセッツ工科大学)で航空宇宙工学科の修士号と博士号を取得してJPLに就職した小野雅裕さんにお会いしました。小野さんのことは、MIT時代の友人たちから聞いていたのですが、これまでツイッターやFacebookで交流するだけで実際にお会いするのはこのときが初めてでした。

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MIT Press(マサチューセッツ工科大学出版)からMarketing the Moonを刊行したばかりの夫は、アポロ宇宙飛行士とも交流があるアポロおたくです。そこで、小野さんと一緒にブースにいる宇宙飛行士たちを訪問したりして楽しみました。

このときにいただいた小野さんのご著書『宇宙を目指して海を渡る』を、ようやく読ませていただいたのですが、面白くて一気に読みきってしまいました。

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安全で気楽に自然とマヤ遺跡が楽しめるベリーズ

夫の母親へのプレゼントとして、縁があって繋がった方が経営しているベリーズのリゾートに連れて行くことにしました。

若いころからよく旅行をしている人ですが、15年ほど前に転倒して頭蓋骨骨折と髄膜炎を起こしてから活動範囲が減っています。「(インカ遺跡の)マチュピチュに行きたい」と言っていたのですが、80を前にして非常にゆっくりとしか歩けなくなっているので、もっと簡単に訪問できるマヤ遺跡のほうがいいのではないかとベリーズを選びました。

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グアテマラの国境近くにあるマヤ遺跡『Xunantunichシュナントゥニッチ)』

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学校一の運動オンチだった私が、元オリンピック選手に同感すること

1993年から海外に住んでいる私は、2001年と2005年に世界陸上選手権大会の400mハードルで銅メダルを獲得された為末 大(ためすえ だい)さんのことを、テレビではなく、ツイッターで知りました。しかも、最近のことです。

私がフォローしている方たちが、為末さん(@daijapan )のツイートをよくRT(リツイート)されていて、とても頷けることが多かったのでフォローしてときどき読ませていただくようになりました。

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遠くで放射能について騒ぐより、現場で力を尽くしている人の声に耳を傾けて欲しい。『復興は教育からはじまる』

最近また福島での「鼻血」がネットで話題のキーワードになっています。

私のツイッターフォロワーには冷静に情報を分析する人が多いのですが、感情的で煽情的なツイートも目につきます。

原子力発電を含むエネルギー問題は、「地球の温暖化による環境破壊をどうするのか?」という大きな課題もあり、私自身は、この分野について学べば学ぶほど、「●●をすればいい。簡単だ!」という極論を言うことはできないと強く感じるようになっています。私の「信念」は長年の間に何度も移り変わりましたから、いろいろな「信念」を持っている人を頭ごなしに否定することはできないと思っています。ですから、私とは異なる考え方をする人のツイートも読みますし、それだけでフォローを外したりはしません(他人の人格を攻撃したり、非論理的な思考を押し付ける人は別)。

ただし、地震と原子力発電所からの放射線被害を受けた地域から遠く離れた場所で、あたかも自分が正義の味方のように騒いでいる方々にはウンザリするだけでなく、憤りを覚えます。

その人たちの「正義の叫び」が、毎日現場で頑張っている人たちを傷つけ、復興の邪魔をしていることを、知ってほしいと心から思うのです。

2012年、私は縁があって福島県の南相馬市を訪問しました

地震、津波、放射線被害とすべての災害を被り、子どもたちが暮らす場所も学校の校舎も「仮設」のままという場所です。

そこで会った方々の献身的な努力に、私は何度も心を動かされました。彼らの声をしっかりと届ける方法を見つけられないでいたのですが、南相馬市に連れて行ってくれた友人の星槎大学教授の細田満和子さんと共著者の上昌広さんが『復興は教育からはじまる』という本にまとめてくださいました(目次はこちらで読めます)。

 

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優等生症候群にご注意を

ふだん「若者よ」といった苦言はしませんが、今日は珍しく苦言です。

先日、ボストンで非常に人気があり、就職どころかインターンになるのも難しい会社での日本人のインターン募集のお知らせをしました。

普通の経路ではなかなか人をとらない会社です。

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気軽に助けあおう

日本人は気軽に助け合うのが苦手です。

「ひとさまに迷惑をかけるな」と言われて育つので、困ったときにも「助けてください」と援助を求めることができず、「自分だけでなんとかしなければならない」と思いつめてしまいます。

ベビーカーで電車に乗る若いお母さんや妊婦に席を譲ることに関する話題でもそれを感じます。 「ベビーカーをたたんで乗れ」、「混んだ時間を避けろ」という批判だけでなく、「せっかく助けてあげようとしたのに断られたから次からはやめる」などの意見もあります。「迷惑をかけるな」と攻撃されるので、助けようとする人があらわれても受け入れてはいけないような気がしてしまうのです。

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2014年の初ラン

学校一の運動オンチだったせいか、スポーツに関しては競争が苦手な私です。というか、もともと何に関しても競争心があまりないので、走っても、レースはしない主義です。

でも、去年このイベントで一緒にトレーニングしたアスリートたちに誘われて、わが町の「resolution run(新年の抱負ランニング)」というチャリティレースに参加してきました。

きっかけは、上記イベント誕生日ボーイから(毎週来る)トレーニングお誘いメールです。

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南極旅行記その7「南極でのカヤックの素晴らしさは、とてつもない壮大さと究極の静けさ」

南極旅行で知り合った英国でファイナンシャル・アドバイザーをされている米国人のNicole Condit Duncan @nlcondit さんから、カヤックのときの写真が届きました。

安いオートマチックでただシャッターを切る私のものとは異なり、写真撮影の腕前があるNicoleさんの写真は、南極でカヤックをする素晴らしさをよりよく伝えていると思います。そこで、こちらでご紹介させていただこうと思いました。Nicoleさんのステキな写真の数々は、彼女のブログでもご覧になれますので、ぜひどうぞ(私の写真ではありませんし、無断での使用はしないでくださいね)

写真は、クリックして大きくして御覧ください。

 

まずは、南極でのカヤックの壮大さが伝わるこの傑作を。

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Photo by Nicole Condit Duncan

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南極旅行記その5「最高に美しい場所」

いろんな土地を旅行してきましたが、最も美しいと思ったのが南極でした。

地球上の異なる場所ではなくて、別の惑星を訪れたような、これまでとはまったく異なる種類の感動を覚えました。

旅をともにした人たちと「写真ではとうてい伝えることはできない」と語り合ったのですが、それでも何度かトライしてみました。

少しでも伝われば、と思う風景をご紹介します。写真をクリックして拡大してご覧ください。

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