簡単なハウツーを学ぶためではなく、自分で質問と答えを考えるためのビジネス本『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』

安西洋之氏は、日本の自動車メーカー勤務から国際的なビジネスプランナーとして独立し、現在イタリア ミラノに在住されている。私は数年前からソーシャルメディアで交流してきたが、一昨年ミラノを訪問し、ようやくお会いすることができた。

そのとき、世界各国の文化の違いなどを語り合い、それからもソーシャルメディアを活用して意見や情報を交換してきた。ヨーロッパ在住の安西さんの視点は、アメリカ在住の私の視点と似ていることもあれば、非常に異なることがある。それが興味深く、とても学びになる。

安西さんの新刊『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』には、ふだん私が安西さんの話から「なるほど!」と学ぶ事例がいくつも紹介されていて、読み応えがあった。

 

 

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遠くで放射能について騒ぐより、現場で力を尽くしている人の声に耳を傾けて欲しい。『復興は教育からはじまる』

最近また福島での「鼻血」がネットで話題のキーワードになっています。

私のツイッターフォロワーには冷静に情報を分析する人が多いのですが、感情的で煽情的なツイートも目につきます。

原子力発電を含むエネルギー問題は、「地球の温暖化による環境破壊をどうするのか?」という大きな課題もあり、私自身は、この分野について学べば学ぶほど、「●●をすればいい。簡単だ!」という極論を言うことはできないと強く感じるようになっています。私の「信念」は長年の間に何度も移り変わりましたから、いろいろな「信念」を持っている人を頭ごなしに否定することはできないと思っています。ですから、私とは異なる考え方をする人のツイートも読みますし、それだけでフォローを外したりはしません(他人の人格を攻撃したり、非論理的な思考を押し付ける人は別)。

ただし、地震と原子力発電所からの放射線被害を受けた地域から遠く離れた場所で、あたかも自分が正義の味方のように騒いでいる方々にはウンザリするだけでなく、憤りを覚えます。

その人たちの「正義の叫び」が、毎日現場で頑張っている人たちを傷つけ、復興の邪魔をしていることを、知ってほしいと心から思うのです。

2012年、私は縁があって福島県の南相馬市を訪問しました

地震、津波、放射線被害とすべての災害を被り、子どもたちが暮らす場所も学校の校舎も「仮設」のままという場所です。

そこで会った方々の献身的な努力に、私は何度も心を動かされました。彼らの声をしっかりと届ける方法を見つけられないでいたのですが、南相馬市に連れて行ってくれた友人の星槎大学教授の細田満和子さんと共著者の上昌広さんが『復興は教育からはじまる』という本にまとめてくださいました(目次はこちらで読めます)。

 

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優等生症候群にご注意を

ふだん「若者よ」といった苦言はしませんが、今日は珍しく苦言です。

先日、ボストンで非常に人気があり、就職どころかインターンになるのも難しい会社での日本人のインターン募集のお知らせをしました。

普通の経路ではなかなか人をとらない会社です。

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『どうせなら、楽しく生きよう』を読んで、胸のうちを打ち明けたい人へ

キンドル書籍『どうせなら、楽しく生きよう』をお読みいただいた方から、多くの暖かい感想をいただいています(アマゾン読書メータートゥギャッター)。つらい体験への共感を覚えた方も多いようです。

 

でも、なかなか自分のつらい体験を他人に語ることはできないものです。

私もそうでしたが、最も身近な人にこそ、語ることができません。言いたいことを言ってしまった後の付き合いがあるからです。でも、言わないでためこんでいると、胸がいっぱいになって張り裂けそうになります。

そういう気持ちはとてもよく分かりますので、『どうせなら、楽しく生きよう』を読んでそういう気持ちを打ち明けたくなった方に、自由に使っていただける「王様の耳はロバの耳!」コメント欄を作ろうと思いました。

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気軽に助けあおう

日本人は気軽に助け合うのが苦手です。

「ひとさまに迷惑をかけるな」と言われて育つので、困ったときにも「助けてください」と援助を求めることができず、「自分だけでなんとかしなければならない」と思いつめてしまいます。

ベビーカーで電車に乗る若いお母さんや妊婦に席を譲ることに関する話題でもそれを感じます。 「ベビーカーをたたんで乗れ」、「混んだ時間を避けろ」という批判だけでなく、「せっかく助けてあげようとしたのに断られたから次からはやめる」などの意見もあります。「迷惑をかけるな」と攻撃されるので、助けようとする人があらわれても受け入れてはいけないような気がしてしまうのです。

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心を治療するのはどんな人たちなのか? 最相葉月著『セラピスト』

私の周囲をざっと見渡しただけでも、心の問題を抱えている人は多い。

「心理カウンセラーに相談したほうがいいよ」とアドバイスする人はいるが、誰に相談すればいいのかわからないし、そもそも、よく耳にする「カウンセラー」がどういう専門職なのかもよくわかっていない。

最相葉月氏も、最新作『セラピスト』のなかでカウンセラーについて次のように書いている。

「どんな資格をもって、どのように治療に臨むのか。そんな基本的なことさえ混乱しているのに、世の中は未曾有のカウンセリングと心理学のブームである。」

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旅は行き当たりばったりの出会いが楽しい

早寝早起きの私たち夫婦がヨーロッパで困るのは夕食の時間。ヨーロッパでは夕食の時間が遅いので、ふだん私たちが夕食を食べる時間にはどこも開いていません。

昨日はロンドンで午前3時に起床して空港のBAラウンジで朝食を食べ、イタリアのリミニにあるホテルに到着したのが午後2時すぎでした。そこからバスに乗って古代ローマ時代に栄えたリミニの市街に行くともう3時過ぎ。ランチタイムが終わった後なのでカフェしか開いていませんでした。

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カフェ・マキアート。右についているのが、エスプレッソのショット。これを上に注いで飲む。

カフェ・マキアートを注文しましたが、コーヒー(入りミルク)とクッキーだけでは空腹を癒せないので、無駄とは知りつつも開いているレストランを探して歩きまわりました。

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それぞれが、いま立っている場所から死を考える『かないくん』

糸井重里さんが、「死をテーマにした絵本をつくりたい」と谷川俊太郎さんに相談されてから2年以上かかってできた、とても、とても、特別な絵本です。

 

谷川俊太郎さんが一夜で綴った文章に、松本大洋さんが二年かけてイラストを描かれました。

「死」についての絵本というと、読むのがちょっと怖い気がしました。

死ぬのが怖いというのではなく、死を誰かに限定されたくなかったからです。私の死は自分で考えたいから。

でも、心配無用でした。

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2014年の初ラン

学校一の運動オンチだったせいか、スポーツに関しては競争が苦手な私です。というか、もともと何に関しても競争心があまりないので、走っても、レースはしない主義です。

でも、去年このイベントで一緒にトレーニングしたアスリートたちに誘われて、わが町の「resolution run(新年の抱負ランニング)」というチャリティレースに参加してきました。

きっかけは、上記イベント誕生日ボーイから(毎週来る)トレーニングお誘いメールです。

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