日本訪問のご報告 その1『トークイベント』

待ちに待った日本訪問も、あっと言う間に終わってしまいました。

たった6日半とは思えないほどの充実した毎日で、この間に、トークイベント4つをこなし、ほかにも小さなディスカッション、対談、取材で喋り尽くしました。

その合間にも書店の方々や出版社の方々とお会いし、企画やアイディアについて話し合い、初期からの「洋書ファンクラブ」のファンの皆さんや、2年前の日本訪問のときにmeet-upに来てくださった方々とも再会しました。

思い出深いイベントや出会いの一部を連続でご紹介していきます。

まずはイベントから。

●ジュンク堂書店・池袋本店「新・洋書ベスト500 〜雑読のすすめ〜」
 10月16日、木曜日午後7時半より。(満席御礼)

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エスカレーターを降りたら、こんなサインが。思わず記念撮影

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電子書籍を購入された方の中から『どうせなら、楽しく生きよう』紙媒体をプレゼント

『どうせなら、楽しく生きよう』の電子書籍版を購入された方の中から抽選で10名に紙媒体の新刊をプレゼントします。

キンドル版で自費出版した『どうせなら、楽しく生きよう』が、飛鳥新社から紙媒体で発売されました。

これが実現したのも、キンドル版のときに応援してくださった皆さんのおかげです。

飛鳥新社から発売された新刊は、読みやすいように章が入れ替わり、競泳をやっていた娘の体験をもとにした「前向きに諦める」という新しい章が加わっています。

電子書籍版を購入された方で、「新刊と読み比べたい」と思っていらっしゃる方の中から、抽選で10名に紙媒体をプレゼントしたいと思います。

応募の条件は次のとおりです。

1)電子書籍のときに気にいった文章の引用(一部でもけっこうです)を添えて、「紙媒体希望」と@YukariWatanabe宛てにツイートしてくださること。

2)紙媒体の感想を後で教えてくださること (媒体は、ブログ、アマゾン、ツイッター、なんでもOKです)。

締め切りは10月10日(金)の深夜です。 抽選は、公平になるように、夫にこんな感じで選んでいただきます。 

10名には、11日(土)にツイッターでお知らせします。

 

 

 

 

 

幸せは、「達成感」でもなければ「満たされること」でもない。

「幸せは満たされること」という前提で、「適当なところで諦めることから見えてくる幸せもあるんじゃないか」と提案する文章を読みました。

その方が言いたいことはよくわかります。

ただひとつだけ気になったのは、前提です。この前提で「幸せ」をとらえてしまうと、誰一人として幸せになれません。まずは、その思い込みが不幸の元じゃないかと。

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理想のパートナーは戦友(24回目の結婚記念日に)

ロマンスやラブストーリーの好みには、個人の恋愛観が反映すると思います。

「洋書ファンクラブ」という別のブログで洋書をご紹介していますが、売れるラブロマンスには、理由なく運命で繋がるとか、ヒロインが強く美しいヒーローに愛され、守られる、というパターンがよくあります。でも、私はあまり好きではありません。それよりも、ぐっとくるのが「戦友」カップルです。

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失敗する人生のほうが素晴らしいと教えてくれるエッセイ『宇宙を目指して海を渡る』

今年(2014年)5月、パサディナで開催されたSpaceFestで、とある企画のためにアポロ11号のバズ・オルドリン氏と話し合う機会がありました。

パサディナには、NASAのジェット推進研究所(JPL)があります。この機会に、MIT(マサチューセッツ工科大学)で航空宇宙工学科の修士号と博士号を取得してJPLに就職した小野雅裕さんにお会いしました。小野さんのことは、MIT時代の友人たちから聞いていたのですが、これまでツイッターやFacebookで交流するだけで実際にお会いするのはこのときが初めてでした。

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MIT Press(マサチューセッツ工科大学出版)からMarketing the Moonを刊行したばかりの夫は、アポロ宇宙飛行士とも交流があるアポロおたくです。そこで、小野さんと一緒にブースにいる宇宙飛行士たちを訪問したりして楽しみました。

このときにいただいた小野さんのご著書『宇宙を目指して海を渡る』を、ようやく読ませていただいたのですが、面白くて一気に読みきってしまいました。

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お知らせ

まだの方はぜひどうぞ!

『どうせなら、楽しく生きよう』

今年6月に電子書籍で刊行した本が、飛鳥新社から紙媒体で発売されることになりました。

電子書籍版にはない、「前向きに諦める」という新しい章を加え、中身にも手を加えています。

すでに電子書籍版をお読みくださった方も、「私はこういう気持ちでいるんです」と伝えたい人にプレゼントしたり、「わかりあいたい人」と話し合うきっかけにしていただければ嬉しいです。

 

『ジャンル別 洋書ベスト500』

本書は、英語の洋書を読んでいる人と、これから読もうと思う人が、「自分に合ったおもしろい本」を探すためのブックガイドです。どんな人でも必ず読みたくなるようなおもしろそうな本が見つかるように、下記の方針を立てて500冊を選びました。

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アメリカの大学入試がよくわかる良心的な書『アイビーリーグの入り方』

以前からこのブログなどでも語ってきたことですが、アメリカにはハーバード大学以外にも非常に優れた大学が沢山あります。ハーバード大に入学した生徒よりも優秀な学生が、積極的に別の大学を選ぶことは、日本人の皆さんが想像するよりずっと多いのです。

むしろ、アジア人に人気がある(ゆえに同じような生徒が集まる傾向がある)ハーバード大を避けるアジア系の学生もいますし、「一番」というブランド力にこだわる学生が集まるのを嫌って避ける学生もいます。ひいおじいさんの時代からずっと「イェール」だから同じ大学に行くという人もいますし、「ブリガム・ヤング」や「ノートルダム」のように宗教で選ぶ人もいます。ヒラリー・クリントンが卒業した「ウェルズリー」は、女性が男尊女卑の傾向に邪魔されずに強いリーダーシップを身につけられることで有名です。ですから、日本のように偏差値のはっきりした序列などはないのです。

また、アジア系の学生はSATという統一テストの点数にこだわりますが、このテストは練習さえすれば高得点を取ることができますので満点でもさほど有利ではありません。アメリカの大学は、テストの点を取ることだけが上手な生徒を優遇しないのです。

これらの日本人が誤解しがちなアメリカの名門校や大学入試のシステムについて、非常に良心的に解説しているのが冷泉彰彦さんの新著『アイビーリーグの入り方』です。

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安全で気楽に自然とマヤ遺跡が楽しめるベリーズ

夫の母親へのプレゼントとして、縁があって繋がった方が経営しているベリーズのリゾートに連れて行くことにしました。

若いころからよく旅行をしている人ですが、15年ほど前に転倒して頭蓋骨骨折と髄膜炎を起こしてから活動範囲が減っています。「(インカ遺跡の)マチュピチュに行きたい」と言っていたのですが、80を前にして非常にゆっくりとしか歩けなくなっているので、もっと簡単に訪問できるマヤ遺跡のほうがいいのではないかとベリーズを選びました。

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グアテマラの国境近くにあるマヤ遺跡『Xunantunichシュナントゥニッチ)』

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子どもを叱るコツ、しつけるコツ

現在21歳の娘を育てるあいだに、いろいろ迷いつつ学んだ、「幼い子の叱り方、しつけ方のコツ」です。
自分自身が子どものときに「嫌だ」と思ったことも反映させました。
よろしかったら、ご利用ください。

1)ルールを最初からはっきりさせる。

いきなり叱られると、「怖い」「愛されていない」というメッセージだけが伝わり、何について叱られたのか理解できない。

 

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学校一の運動オンチだった私が、元オリンピック選手に同感すること

1993年から海外に住んでいる私は、2001年と2005年に世界陸上選手権大会の400mハードルで銅メダルを獲得された為末 大(ためすえ だい)さんのことを、テレビではなく、ツイッターで知りました。しかも、最近のことです。

私がフォローしている方たちが、為末さん(@daijapan )のツイートをよくRT(リツイート)されていて、とても頷けることが多かったのでフォローしてときどき読ませていただくようになりました。

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